経済ニュースまとめ録

日本経済新聞の一面をマトリクス形式でまとめて整理

【日経一面】frbの利上げ停止検討に見るアメリカ景気と世界景気の関係性

利上げの一時停止を検討している
そのようなFRB議長の発言をしました。

www.nikkei.com

その事を受けてアメリカの株価市場は盛り上がりを取り戻しつつあるようです。

金融政策一つで株式市場は大きく左右されるな・・・特にFRBの与える影響力はハンパありませんね。

そんなFRBの年末年始の動きについて、簡単にまとめてみたいと思います。

 

FRBの利上げ検討発言の背景

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FRBが利上げを検討しているという発言の背景と、そもそもなぜ利上げをしたのかという部分をまとめると、こうなります。

  アメリカの景気 世界の景気
良い 今のアメリカは統計数値上、景気が良いし底堅い ※この状態にあれば利上げに大きな反発はないはず
悪い ※ここにある時に利上げはしない。利下げをする。 今の世界の景気は悪くなりつつあるとみられている

アメリカの景気は悪くない。
長く低金利政策を続けてきたので、そろそろ金利を上げようかな・・・と思った。

それが昨年末の「2019年は利上げを年2回は実施します」との発言につながります。

ただ、米国の企業は中国との関係性の悪化を受けて業績に不安が残る。

年初のアップルの業績下方修正を受けて、その不安は現実になりつつあるな・・・と株式市場が反応をして、株価が下落した。

株価が下落して景気の先行き不透明感が高まった中、利上げ政策は景気に冷や水を浴びせてるかもしれないぞ・・・とFRBが感じ取り、「利上げするとは言ったけど、その時の状況を見てからだからね。上げないかもよ」と発言。

それを歓迎した投資家が株式の買い戻しに動き、株価が上がったというのが、今回の動きです。

言い方を変えると、世界の景気とアメリカの景気の双方が良い方向に向かっているときに利上げをしないと株式市場は下落をするという事です。

FRBの動きを見る時の視点

FRBはなぜ利上げをしようとしているのか。
FRBは低金利で続けていればいいんじゃないの?と思いますよね。

それを理解するためには、FRBの利益という視点を持つと良いかもしれません。

FRBや日本銀行は、民間銀行にお金を貸すというお仕事があります。
利上げをする事により、より多く利息を得る事ができます。

この利息による収益を増やすのが基本的なお仕事だと見れば、利上げも利下げも辻褄があってくるかと思います。

日銀を例にするとこんな感じです。

景気が良い時にはお金を使いたい人が「貸してくれ!」と民間銀行に来ますから、日銀が金利を上げても民間銀行は借りに来る。景気が良いから、金利を上げて貸しても回収できる見込みがあるためです。

景気が悪い時は、お金を使わない空気になりますから、貸してほしい人が減ります。
貸してほしい人がゼロになるのは困るので、借りやすくするために、金利を下げる。

低金利で借りられるからという理由で借りに来る人が民間銀行に来ますので、一先ずの利息収入を得られる。

FRBも同じです。

景気が良い感じだな・・・と思って利率を上げた。

でも、今回は判断を間違ったのかもしれません。

FRBは景気が良くなると判断したけど、実は「いやいや、どこがだよ!」という反応を世間がしたということです。

景気の判断は米国基準だけでは難しい時代

年末のFRBの判断は、決して突飛なことでもなんでもなく、FRBのセオリーに沿った基本的な動きだと思います。

米景気の良し悪しを示す数字を見る限り、雇用の統計数字はよくなりつつあるんだから利上げしてもいいよねという、セオリー通りの手順を踏んだ判断をしています。

でも、投資家がそれに反発をしたということ。

これは、FRBは世界基準で判断するべきという意味合いが強くなった現れだと思います。

FRBの利上げの動きは、米景気にとって良い事だとしても、世界経済にとってはマイナスの事なんだよ。

世界経済にマイナスなんだから、それは翻って米景気にもダメージを与えるのだから、結果マイナスのアクションなんだよ!と投資感は判断したと思うのです。

その根本は、米中の関係性にあると思います。

米国の雇用が増えてモノを作ったとしても、それを買う相手がどこに居るの?
米国内だけ?それじゃ経済的に弱いよ。中国に売るの?中国は買う力が衰えてるよ。

関係も悪いし。

中国相手のビジネスから他国から移すにしても、目途もついてないし、これからだよね・・・先行き不透明だよね?という反応が株式市場に現れたと僕は思っています。

投資ゲームとしての好景気感かもしれない

FRBの利上げに対する市場の反応を見て、長期金利を景気を測る目安として見てもいいのか、それとも、実は実感としての景気は全然よくなってないのではないのかという事を改めて考えさせられました。

低金利政策を続けている時は景気が悪い時期と言いますが、日本も米国も、株価そのものはいい感じで推移していました。

利上げによってその株価がグンと下がったという事は、株価は実際の景気を反映しきれていないのかもしれません。

株式市場には投資ゲームとしてのお金が溢れているのであって、企業を育てよう、企業の価値を高めようという意味での投資マネーではない。

だから、FRBの利上げや利下げなど、投資家の利益に直結する動きをした場合に市場が猛烈に反応するのだと思います。

それって、不景気が土台にあるバブル状態なんじゃないか?と思う昨今です。

実際は民の景気はよくなってないんじゃないの?
消費税、上げて良いの?

震えます。 

世界を操る支配者の正体

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