経済ニュースまとめ録

日本経済新聞の一面をマトリクス形式でまとめて整理

会社法改正での社外取締役の義務化に見る透明性と客観性を得るというコト

社外の取締役を絶対に置きましょう!

そう義務付ける方針が来年に正式に決まる流れにあるようです。

www.nikkei.com

海外の投資家からの投資を呼び込むために、また、会計を誤魔化して私腹を肥やす事がないようにするために透明化をはかりたい。

そのような事から、大企業は社外取締役を設定する事を義務化する方針となるようです。

大企業の中で社外取締役を置いていない企業は2.3%ほどらしいので、特に大きな変更点ではないと言えるかもしれませんが・・・。

このニュースからは、”社外取締役を置く事を義務化する”というスタンスの変化を国が求めているのはなぜかを知ることのほうが大切かもしれません。

そんなことを思ったので、それを書きます。

 

社外取締役の義務化の背景マトリクス

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社外取締役を置くことを義務化する。
これには大きくわけて3つの理由があります。

  • 海外の機関投資家からの投資を増やす
  • 会計の透明性を高める
  • 客観的な視点での意見を経営に反映させる

それらの理由から義務化を進める事になるそうです。
ギュッとこれをマトリクスにまとめるとこうなります。

  社外取締役がない 社外取締役がある
外側 投資家が投資しにくい 投資家が投資しやすくなる
内側 内部で全てを決定する 客観性を取り入れやすくなる

海外の機関投資家の投資を呼び込む流れは、先日の中長期の投資を増やすための方針と相まって、日本の株価を押し上げるために欠かせない視点だと思います。

 

matak.hatenablog.com

 

また会計の透明性を高めるという方針は、カルロス・ゴーン氏の一件でその必要性を強く感じているようです。

 

matak.hatenablog.com

 

客観性を経営の中に反映させるのは、社外取締役を置く意義そのものだと思いますので、これに関しては言わずもがなですよね。

一言で言えば、外側からの興味や関心を集めるために、それに耐えうる内部環境を整えると言ったところかもしれません。

日常の中にある社外取締役的存在と関係性

  外部の視点がない 外部の視点がある
対人
自己

外側からの注目に耐えうる内部環境を整えるということ。
そのために自分自身に客観性を保つための仕組みを置くということ。

これは日常の中で僕たちが自然と取り入れている事です。

逆に、客観的な視点を損なうと、独りよがりになり、周囲との調和を取りにくくもなります。

社会性を失くすと言えばいいのかもしれません。

基本は自分自身です。
自分自身の考えや哲学を用いて、自分の責任で決断して行動をする。

これが基本だと思うのですが、そればかりになると、周囲との調和が取れない行動が増える事になるリスクもありますので(D)、結果的に”孤立する”という状態を生みやすくなります。(C)

それを防ぐために、適切に客観的な意見を与えてくれる存在を置く。(B)

主観と客観を調和させることで、自分を保ちながら、社会性も保つ。(A)
そうする事で始めて周囲から一目置かれる存在になれるのかもしれないと僕は思っています。

海外からの投資を増やすという意図を実現するために社外取締役を置く事を義務化するという事も、それと同じだと思います。

自分自身を確立しつつも、社会的に調和のとれた立ち位置を取る。

自分自身と周囲の両立という原則的なことが個人でも会社運営でも大切なのかな・・・と思います。

実際に僕たちはそういう関係性を作ってきているとも思います。

師匠と弟子

何かの技術を学ぶにあたって弟子入りをする。
これも、一つの客観的な視点を持つということになるかと思います。

その技術を習得するために弟子入りする事は間違いないと思いますし、見て盗む、聞いて覚えるという事を繰り返しながら技術を高めますので、弟子として側にいる事はとても効率的だと思います。

同時に、弟子は弟子で、師匠からのアドバイスという形で自分の技術を客観的に評価してもらう。

そうする事で社会的に認められる自分を作り上げていく。

師匠と社外取締役では意味合いが少々違いますが、意図している事は共通していると思います。

社会的な評判を受ける

SNSが発達した現代で、どのような評価をされているのかを知るのはとても簡単になりました。

アンケートを取ったり、リサーチをしたりとかしなくても、SNS上の声をチェックしてみる事でリアルな感想を簡単に集められます。

その社会的なリアルな声も、社外取締役と似た機能を持っていると言えるかもしれません。

世の中から見てどうなのか。
それを知り、今後に反映させていく。

その繰り返しによって、自分(自社)を磨きあげていくという事がSNSのお陰で可能になった現代ですから、誰でも社外取締役の持つ機能を手に入れることが容易になった世の中だと表現する事もできるかもしれません。

社外取締役の存在より大切なこと

社外取締役を置く事で透明性や客観性を手に入れる。
これはとても大切な事だと思います。

同時に、社外取締役の存在を良い距離感で活かすためには、自分自身を確立させる事が先決なように思います。

社外取締役が言っているからそうしよう。

全てが全てそのような考え方になってしまうと、社外取締役とうい肩書の実質の経営者になってしまいます。

先ずは自己を確立する。
その上で、透明性や客観性を高めるための存在をおく。

社外取締役の意見を踏まえて、自分で考えてみる。

これからの日本経済を発展させるには、働き手にしろ、企業への投資資金にしろ海外のチカラをより一層頼ることになるかと思いますので、自己の確立を同時進行で更に進めていく事も大切なんじゃないかな?と。

そんな事を今朝の日経新聞の一面を読みながら考えさせられました。

 

はじめて学ぶ社外取締役・社外監査役の役割

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