経済ニュースまとめ録

日本経済新聞の一面をマトリクス形式でまとめて整理

本命と代替案。日立の英原発計画見直しに見る世の中の流れの大切さマトリクス

原発はいらない
そんな空気が世界中で流れているようです。

原発のリスクに対する反発と、原発以外の発電方法が競争力を高めてきているという背景があり、原発を新設する事が非常に難しいようです。

www.nikkei.com

今朝、英国と官民共同で進めている原発新設案がとん挫しかけているというニュースがありました。

端的にいえば、「お金が足りないので作れません」という理由なのですが、なぜお金が足りないのかというと、お金を出してくれる人がいないから。

なぜお金を出してくれる人がいないのかというと、原発に対して要らないよって言っている空気が世界中にあるためであるようです。

どれだけ産業の青地図を描いて、これからこうしていこうよ!と旗を振ったところで、世の中の空気がそちらに行きたくないと思えば、そちらに向かって進む事ができないのですね。

民の空気を読むという事が大切さを改めて知ると同時に、代替案が育つと本命は本命じゃなくなり、戻るキッカケはつかみにくいという事を感じました。

 

英国の原発開発資金の現状マトリクス

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英国での原発開発を断念せざるを得ない理由は、「お金が足りない」から。

英国政府に開発に必要な資金3兆円のうち2兆円出していただき、残り1兆円を日本が用意して・・・という取り決めで開発を進めようとしていましたが、その1兆円を日本国内で集める事ができない。

このままなら頓挫する・・・という状態にあるようです。

  英国の追加融資を受けられない 英国の追加融資を受けられる
国内で資金を集められる
国内で資金を集められない ×

英国に追加でお金を求めたとしても、EU離脱等で国の中が不安定な状態にある最中、原発に予算をあてると大きな反発に遭う可能性がありますので、英国からこれ以上資金をねん出する事はむずかしいようです。(B・×)

また、日本国内も原発に対しては消極的であり、東電などの電力会社も出資には応じない構え。(A・×)

資金をどこから捻出すればいいのか・・・(×)という状態でとん挫しかけています。

加えて、再生可能エネルギーを使った発電コストの低下という代替技術の台頭も相まって、原発をどうしても設置しなければいけないというわけでもない。

世界的に原発に対して消極的な世の中であるという背景と、原発以外の発電技術の台頭を読んで行動するのではなく、原発の設置にこだわった。

その結果として、現状があるのかな・・・と思います。
無理を通せば道理が引っ込・・・まなかったという事なのかな・・・と。

メイン(目的)とサブ(手段)の関係性マトリクス

  手段が1つ 手段が複数
目的がある
目的がない ×

原発の設置計画がとん挫しかけているという今朝の日経記事を読んで、メインとサブという関係性がふとよぎりました。

サブがいつの間にかメインになっているのかな・・・と。

日本の目線から見ればメインは原発なのですが、世界の目線でみればメインは原発ではないのかもしれません。

むしろ原発はサブ的な位置にいたけど、その原発の高リスクさが明らかになり、メインになり替わる事はできないかもな・・・という認識につながってきているのではないのかな?と。

また、メインは原発だと思っていた日本からすると、再生可能エネルギーはサブ的存在で、日本国内ではその存在感を発揮していない。

でも実は世界的には再生可能エネルギーに対する期待が高く、原発よりもそちらを選ぶという空気になっている。

この認識の違いのまま推し進めようとしていた事が産んだ悲劇(?)なんじゃないだろうか・・・そんな事を思いました。

メインとサブ。
立場によってそれは変わりますし、サブだと思っていた存在がメインになり替わる。

そんな事も当然起こりえます。
だから・・・という発想を持つ事が大切なんじゃないだろうか?と考えさせられました。

取引先として

仕事上の取引先にとって、「自社がメインの取引先だから・・・」と思っていたら、競合に乗り換えられたという事はいとも簡単に起こりえます。

その時にもうちはメインなのだという認識による油断と、サブの位置に居るライバル会社を注視していなかったという油断、2つの油断によって招いた結果と言えるかもしれません。

お客さんから見れば、常にお客様自身がメインであり、取引先はサブである。

そういう認識で居る事が出来ていれば、「いつ他の会社に乗り換えられてもおかしくない」という危機感を持つ事ができ、油断によるミスが減るのかな・・・と思います。

転職先や就職先として

就職先をどこにするのかを決める際、その業界や会社の将来性という部分を一度は考えるかと思います。

ただそれは良くも悪くも読み切る事はできないと言えるかもしれません。

その会社がメインとしている業務や業界が、いつのまにかサブと思っていた業界にとって代わられる事もあります。

そういう意味では、サブと思っている業界の中でこれから伸びそうな業界はどこかな?という視点で選ぶ方が、仕事のやりがいや将来性という意味では良い選択になるかもしれません。

本命と思っていた恋愛

自分が本命の彼氏だと思っている。本命の彼女だと思っている。

彼氏彼女の関係性に本命という言葉はオカシイかもしれませんが、あえてそういう言い方を今はさせてください。

自分は本命だと思っていて、相手も本命だと思っている。
そんな風に思っていた油断が、いつの間にか現れたサブ的存在のライバルに奪われる結果になる事は恋愛の中でもよくあることです。

「相手にとって俺が(私が)メインだから」と思ってしまう事は、いつの間にかそうじゃなくなっている事に、もう無理という段階に到達してようやく気づいたりするものです。

メインとサブ、目的と手段

日本にとって発電技術のメインと言えば原発です。

だから世界の人達もメインの発電技術は原発なのかといえば、そうではないという事も当然ありえます。

原発はサブ、サブ以下という認識の国もあるはずです。

言い方を変えると、電力を安心安全に得る事ができるのなら原発じゃなくても良いですし、原発の優位性が薄れるような新技術による発電方法があれば、そちらを選択するのが自然な流れです。

そういう意味では、メインは”電力を得る”という結果であって、それを得るための方法は”サブ”でしかないのだと思います。

目的と手段と言えばもっとわかりやすいですね。

電力を得るという目的に対する手段はいくつかある。
その中の1つとして原発があるだけで、それ以上もそれ以下もない。

幸せになるために居るパートナーというのも、目的と手段です。
目的が達成できないから、他のパートナーに乗り換えるというのも、また同じようなことです。

よりよく目的を達成しやすい手段があれば、そちらを選ぶのは当たり前です。

大切な事なのですが、つい手段を押しつけようとしてしまう事が僕にはありますから、今朝のニュースはそんな原理原則のような事を改めて振り返る良いキッカケになったな・・・と思っています。

あなたはどう思われましたでしょうか?

 

日本は再生可能エネルギー大国になりうるか (ディスカヴァーサイエンス) (DISCOVER SCIENCE)

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