経済ニュースまとめ録

日本経済新聞の一面をマトリクス形式でまとめて整理

人手不足と供給マッチング。入所待ちなのに介護施設の空きが起きるマトリクス

入所待ち状態である

これは全国的に介護施設に起きている状況で、僕の親族は、介護施設に入所できないから緊急退避的に病院に入院するという形を取ったと聞いた事があります。

そこまで逼迫している介護施設の入所待ちなのに、実は空きがあるのだとか。

www.nikkei.com

なぜそのような事になるのかというと、職員不足といういわゆる人手不足によるもの。
対応できる人手が不足しているので、受け容れる事ができない。

その結果、施設に空きがあっても、受け容れられないという状況が生まれつつあるようです。

”介護施設”を作る事はできても”介護職員”が施設の増加数と比例して増えているわけではない。

それなら介護職員を増やせばいいんじゃないの?ってなりそうですが、全国的な人手不足の中で介護職員を確保するのも一苦労というのが現実。

ニーズはあるけど供給が不足しているという、如何ともしがたい状態に陥っているそうです。

供給のマッチング”という視点が大切なのかもしれません。

 

介護施設で起きている入所待ちなのに人手不足という状況マトリクス

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  供給がない・不足 供給がある
ニーズがある
ニーズがない ×

介護施設に入りたい人が増えているのに、その介護施設が人手不足に陥っていて、受け容れる事ができない。

この状況を新聞の中では「需要の読み違い」にあると書かれています。
予想していたよりも需要が大きかったということではありますが、僕はそうじゃないと思っています。

僕は「供給力の読み違い」だと思っています。

供給力の最適配分はビジネスの中でもとても大切な要素です)

介護のような”人と人”がサービスの主となる業種の場合、建物をどれだけ建てても、どれだけベッドを用意したとしても意味はありません。

要介護者を介護する人の人数が足りてこそ、それらは活きてきます。

それをマトリクスにしたものが先ほどのマトリクスです。

ニーズはあるけど、供給が不足している(B)の状態に陥っています。

新聞記事内ではその対処として・・・

  • 介護職員を増やす
  • 入所対象者を絞る

という2つが掲げられていますが、恐らく現実的なのは先ず入所対象者を絞り、職員を確保していってから段階的に入所対象者を広げていくという2段階になると思います。

それらを踏まえて、”人と人”という関係性が主となるサービスは、”需要者に対していどれだけ供給者を確保できるのか”が本当に重要になるんだな・・・と。

それは意外と日常の中でもよくある事なのだとも思いました。

提供者と受給者の一致マトリクス

  供給者が不足 供給者が充足
ニーズがある
ニーズがない ×

提供者と受給者の数が、丁度いいバランスで成立してこと。(◎)
そのような場面が僕たちの日常の中には多く存在していると思うんです。

逆にいえば、それが成立していない場合には何らかの問題が起きて、後味が悪い事になります。(A・B)

あなたの日常の中にも次のような事を一度や二度は経験された事があるのではないでしょうか?

人材教育の質を保つ

社員を教育する事を大切にしている会社は多くあります。
ヒトこそ宝ですから、社員を教育する事は翻って会社の大きな財産になります。

その社員教育の基本は「人対人」の関係性であると思います。

書籍や動画などで間接的な教育を促す事ができますが、きめ細かく、シッカリとした教育を施すには、やはりそこは機微を汲み取れる”人間”の役割が大きくなります。

その人材教育の質を保つには、1人の提供者(教える側)に対して、何人の教えてもらう人(受給者)が理想的なのか。

あまりにも教えてもらう側が多いと1人あたりに対して対処できる時間が少なくなりますので質の低下が考えられますし、かといって、1対1に近い関係性になると、教える側のリソースの無駄遣いと言えるかもしれません。

受給者が何人いて、満足のいく成果を出すには提供者の人数はどれぐらい必要なのか。その提供者の人数を確保できるのか。

提供者の数の確保が成果にそのまま跳ね返ってくる仕事内の一場面でもあります。

高級サービス業

高度で高級なサービスを提供する場合、そこに携わる人間の質がそのままその業務の評価になります。

例えば、一流ホテルのホテルマンは、一流のサービスを提供してくれます。
一流ホテルである所以は、そこに勤めるホテルマンが一流である事も深く関係しています。

多くの高級なサービス業は、そこに勤める方の質がそのまま高級な体験ができるのかどうかと密接に関係しています。

では、そのような高級なサービスを提供できる人を確保するにはどうすればいいのか。

また、高級なサービスを提供できる人数が確保できない場合は、質を犠牲にしてもお客様を受け容れるのか、質を担保できるギリギリのところで止めるのかという判断も求められるようになるかと思います。

合コン

合コンという恋愛における一場面も、人数の確保が全てだと言ってもいいぐらいです。

男性側、女性側、どちらも相応の人数が集まって合コンは成立します。
どちらが提供側でどちらが受給側かなのかはわかりませんが、頭数が揃わないと成立しないのが合コンです。

また、面子の質的なアンバランスが起きた場合、次の合コンを組みにくいという事も起きます。

相手の求める質に応えられる人数をどれだけ集められるのかという、まさに介護の現場で起きている事と同じような事が合コンの場面でも起きます。

ちなみに、出会い系的なサービスも男女ともに登録している人がいてこそ成立するサービスです。

登録してほしいターゲットに対して(たいていは女性登録者が欲しい)、敷居を下げて、飴を用意して、登録者を促す。そうする事がサービスを盛り上げる主要因になります。

人数の確保が成功と失敗のカギを握ってます。

供給を確保できるのかどうか

「人と人」の関係性が主となる場面の場合、相手の要求を満たすだけの人数をこちらが用意できるのかどうかという事が成否のカギを握っています。

介護のような、人と人の関係性が主となる業務の場合もそれは同じなので、今回のような器(建物・ベッド)はあるけど、受け容れができないという状況になっています。

そういう意味では、政府などのお偉いさんの方々は、建物などの施設を作る事に予算を割くよりも、介護に従事する方への手当の拡充にお金を割くほうが賢明なんじゃなかな・・・と思います。

それと同じように、僕たちの日常の中でも、提供する人を確保できてこそ成立している事があちらこちらにあります。

ニーズをいかに読んで・・・という事も大切ですが、そのニーズに応えられるだけの供給を確実に提供できるのかが次の段階として重要になります。

ビジネスの場合、1回限りで終わりではなく、何度も何度も利用してもらうためには、ニーズを読むよりも供給を確保するほうが大切かもしれません。

そんな事を思った今朝の記事でした。

あなたの周りで、不平や不満が起きている何か。
それは実は、供給側の調整が上手くいってないからという事はありませんか?

僕もそんな視点で、今一度日々を見つめてみたいな・・・と思います。

 

介護施設・事業所の人材確保定着・獲得・育成具体策

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