経済ニュースまとめ録

日本経済新聞の一面をマトリクス形式でまとめて整理

確定給付型企業年金を企業が取り入れる理由マトリクス

確定給付型企業年金を積み立てる。
そんな企業が今増えてきているそうです。

www.nikkei.com

 

将来の経済的リスクに直面しても、従業員への年金支給が滞りなく支払われるように福利厚生の充実を図ってのことです。

転職先や就職先の候補として、確定給付型企業年金がある企業を選ぶ事も1つのポイントになるのかもしれないな・・・と思ったので、少しまとめさせて頂きます。

 

なぜ企業が確定給付型企業年金の積み立ての充実を図っているのか

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企業が確定給付型企業年金の積み立てに前向きになっている事には、バブル崩壊やサブプライムローンで経済不安に直面した経験があるようです。

世界的な経済リスクに直面すると、いかに健全な経営をしていたとしても、一気に会社の体力を奪われていく。

その結果、リストラや給与体系の見直しなど、そこに務める従業員にとっても人生設計を揺るがす大きな問題でもありますので、経済的リスクにさらされても安定して経営できる会社でありたい。

その一環として、17年に解禁された、従業員の年金額を保証する確定給付型企業年金を対象に「リスク対応掛け金」と呼ぶ仕組みを積極的活用する企業が増えているようです。

もし就職や転職を考えているなら、この「リスク対応掛け金」に今の時点で着手していたり、着手している企業を選ぶ事が賢明だと思います。

そして、企業としても、経済的に良い状態と言える今こそ着手しておいたほうがいいと思います。

確定給付型企業年金の積み立てマトリクス

確定給付型企業年金の積み立てをしている企業とそうじゃない企業の違いを明確にするために「経済リスクの有無」と「経営リスクの増減」という2つの軸でこんなマトリクスにしてみました。

  経営リスクが高い 経営リスクが低い
経済リスクが有る
経済リスクが無い

確定給付型企業年金の積み立てを行っている企業は、経済リスクが有る時であっても経営リスクを減らすための仕組みの一環であり、マトリクスでいう右上の部分です。

ここを理想の状態として、今は他の3つのマス目のどれかに該当しているのだ・・・という自覚があるという事なのだと思います。

その各マス目について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

A 経済リスクがある時にも経営リスクが減らしたい

経済リスクがある時であっても、経営リスクを減らしたい。
企業の理想とする部分だと思います。

その理想を追い求めるために経営をしていると言ってもいいかもしれませんね。

確定給付型企業年金の積み立ては、そこで働く人の人生を守る仕組みだとも言えますので、人を守る事になり、結果として、会社を守ることにもなります。

だからこそ、確定給付型企業年金の積み立てに着手する企業が増えているのだと思います。

B 経済リスクが無い時に経営リスクを減らしたい

経済リスクはないが、経営リスクを減らしたい。
不景気に直面して”いない”時の企業の姿と言えるかもしれません。

今は大きな経済リスクに直面していないから、今のうちに、リスクに備えてできることをやろう!という。

多くの企業の現実的な立ち位置はここなんじゃないかな?と思います。

C 経済リスクが有る時に経営リスクが増える

経済リスクがある時に、同時に経営リスクも増えていく。
これが今までの日本企業の姿だったのかもしれません。

恐らく、いままではこの立ち位置でも問題がなかったのだと思いますが、経済的な世界とのつながりが濃くなった分、経済リスクが世界中で同時に訪れるようになりましたので、この立ち位置では大きな問題があるとなったのだと思います。

何も対処をしようとしていない会社は、この経済リスクが高まると同時に経営リスクが高まる状態にありますので、ここからの脱皮をしようとしているとも言えます。

D 経済リスクが無い時に経営リスクが増える

大きな経済リスクがない時にも経営リスクが高まっているという企業です。

恐らく、確定給付型企業年金の積み立て云々の前に、もっと経営の本丸的な部分から着手する段階にあると思います。

そこには経営陣にしかわからない考えや視点があると思いますので、一概に断言はできませんが、このマス目に該当する企業が、確定給付型企業年金の積み立てを行っているのだとしたら、ちょっと的外れなのかな・・・と思います。

確定給付型企業年金の積み立てからの考察

確定給付型企業年金の積み立てについての動きから、企業がより安定感のある状態になろうとしているのだと思います。

その安定感は、これから人手不足が顕著になり、働き手が会社をより選別する時代では大切な要素だとも思います。

そんなあれこれを色々とおもったので、そのメモ的にいくつか。

アリとキリギリスのアリ

日本の企業は、やっぱりアリとキリギリスでいうアリなんだと思います。
もちろん皮肉ではなく、賞讃としての意味で、です。

コツコツと蓄えていき、将来の有事に備える。
天災が多い日本人だからこそ遺伝子的に備わった感覚だと思います。

そんな日本人の考え方や気質にあうのが、確定給付型企業年金の積み立てという考え方だと思います。

リスクが顕在化してからでは遅い

病気になってから、健康を維持する事もできません。

病気になる前に予防するがごとく、経済的リスクが顕在化する前に、それに備えておくということが大切なんだと思います。

景気が良いとされている今のうちからそのリスクに備えておくこと。
実際にリスクに直面してからでは、蓄えを増やす事はできませんからね。

そんな行動をすでに起こしている企業は良い企業だな・・・と思います。

社員が安心できるというのは素敵

確定給付型企業年金が社員の人生を守るための仕組みであるというのが僕はとても大好きです。

一生懸命働き、その恩恵として人生が報われ続ける。
そんな仕組みを作り、それを維持していくために会社が動く。

素敵だな・・・と思います。
会社のために人があるのではなく、人のために会社があるんだぞって感じがしますから。

安心や安定は保証されてないからこそ

安心や安定を求めると人間は弱くなると言います。
安心や安定を求めると、どうしても目先の挑戦が怖くなりますからね。

でも、安心や安定がある中での挑戦なのか、不安で不安定な中での挑戦なのか。

これは大きな違いだと思います。
不安で不安定な中での挑戦は、足元もグラグラなので、挑戦そのものも足腰が定まらない腰の入ってないものになるんじゃないかな・・・と思います。

でも、安心や安定はある程度会社が面倒見る。

だから、もっと挑戦していいぞって言ってくれるような文化が社内にあるなら、きっと働いている人は楽しいし、そこで働きたいって人が増えるんじゃないかな?と思います。

良い方向で相乗効果が発揮されると言いますか。

確定給付型企業年金の制度一つでそこまで大げさに受け取ってしまうのか・・・と思われるかもしれませんが、バブルやサブプライムで背負うリスクは人生どころか人命にも関わりますからね。

それらのリスクを軽減させようとする取り組みを僕は応援したくなっちゃいます。

・・・というわけで。

確定給付型企業年金を導入する企業が増えているし、もし、まだだとしても、検討している企業も多いようです。

景気が悪くなってからでは前に進める事が難しい取り組みだからこそ、今のうちから取り組んでみてほしいな・・・という想いをこめて、書かせてもらいました。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。